荒木 英治

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その1:はじまり

あるところに「梅干し婆さん」というお婆さんがおったそうな。

名前の由来はそのまんま。そのおばあさんの顔のしわはまるで梅干しのよう。

ある日、子供たちが、「やーいやーい、お祖母さんの顔梅干しみたいにしっわクチャ~www」

というと、梅干し婆さんは口から種を吐き出した。

その種に当たった子供は、みるみる梅干しのようにしわくちゃになったと。

子供たちはもはや別人にしか見えず、親に不審者と思われ閉め出されたのだった。

めでたくなし、めでたくなし。

その2:おじいさん

梅干し婆さんにはおじいさんがおった。そのおじいさんは梅干し婆さんとは真逆でものすごくつるつるの肌。いつもお婆さんは呪ってるそうな。

その3:梅干し婆さんの美容ケア

梅干し婆さんは毎日ありったけの肌ケア製品のクリームを顔に塗りたくっている。

それでも全く効果なし。

ある時梅干しがたっぷり入った桶に顔を突っ込んでしまった。

するとどうだろう。見事にお肌すべすべではないか。

だが一日でしわくちゃに戻ってしまったそうな。

そして大ボケなものでまた美容液を大量に使いだすのであったとさ。

めでたしめでたし・・・。

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